理想の会社は、自ら創る。

今でこそ当社の代表取締役を務めている私も、かつては一人の就活生でした。就職活動中、創業して僅か3ヶ月、たった3人の会社が開催している新卒採用説明会に目が留まりました。

「君は大企業に入りたいのか、それとも大企業を創りたいのか?」
「誰かが創り上げた道筋を歩むのか、自らそれを創るのか?」
「どちらの人生を歩みたい?」

創業者の中島が私に投げかけた質問です。同時に、2人のエンジニアが立ち上げたベンチャー企業が艱難辛苦を乗り越え、ソニーという日本を代表する企業となるまでの過程を聞き、全身に鳥肌が立ったことを今も覚えています。この時、私の価値観、さらに人生観は大きく変わりました。自分はどちらの生き方を選ぶのか。私は迷わず4人目の社員となることを決意しました。この会社こそ、今のレイスグループです。

変化を恐れず、
新たな事業を開発する。

レイスグループにとって転機となったのが、2008年のリーマン・ショックでした。未曾有の大不況により、多くの企業が苦境に立たされ、当社も創業以来初となる減収減益を経験しました。

「常に好調なビジネスなど存在しない」

世の中の変化に合わせ、新事業を生み出し続ける必要性を痛感しました。そこで、主力事業の第一線で活躍する社員と資金を大胆に投下し、新事業の開発に着手しました。そこで生まれたのが、上場企業の役員経験者の知見により中小企業の課題解決を実現する経営顧問事業や、顧客のウェブマーケティングを推進するWebソリューション事業です。もし、あのまま好業績が続いていたら、ここまでの決断はできなかったかもしれません。

“ロマン”ある人生の追求。

私が現会長の中島から社長に抜擢されたのは入社4年目の時です。社長としての初仕事は、自身の役割や使命を自らに問い続けること。考えに考え抜いて出した答えは、“社員一人ひとりのロマンを具現化する”でした。

社長は顧客に付加価値を提供すると同時に、社員の夢や目標を実現させる存在でもあると考えています。

「革新的な事業を自ら考え生み出したい」
「魅力ある事業、チームを立ち上げ、多士済々が集う組織を創りあげたい」
「多くの給与を稼いだ上で、両親が行きたい全ての場所へ連れていく」
「1年の半分は海外で過ごしながらも、事業責任者の重責を担う」
「『当社の歴史を変えた』と顧客から言われるような仕事をしたい」等々。

こうしたメンバーそれぞれの“ロマン”を現実のものとするために、会社は、そして私は存在しているのだと思います。

先人への感謝と、
次世代へのバトン。

現在の日本は、世界第三位の経済大国であり、私たちは便利で快適な生活を、当然のように享受しています。しかし、私たちが十分な教育を受け、やりたいことに取り組めるのは、すべては偉大な先人たちの努力があったからではないでしょうか。

瓦礫の中から立ち上がり、幾多の困難に立ち向かった先人たちの、誇り高き志と弛まぬ努力こそが、今の日本を築き上げたのだと思います。例えば、ソニーの井深大氏、盛田昭夫氏、ホンダの本田宗一郎氏、松下電器産業(現:パナソニック)の松下幸之助氏、等々。彼らの自伝を熟読玩味する度に、日本を代表する企業を創り上げた経営者たちも、数々の挫折を乗り越え、明るい日本の未来を夢見て、毎日夢中で仕事に打ち込んだのだろうと勇気をもらうのです。

私たちを育んでくれたこの日本を、より素晴らしく、より豊かな国へと前進させて、次の世代に受け継いでいく。先人たちが遺してくれた環境に感謝するだけでなく、それを進化させる責務が私たちにはあります。そして、企業はそれを果たす場の一つとして存在するべきだと、私は考えるのです。