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前職 大手自動車メーカー
「このままでいいのか⋯⋯」
35歳を前にして、私はそんな問いを自分に投げかけていました。
前職は、大手自動車メーカーの経営企画室。誰もが知るその会社で、定年まで勤め上げる道は、十分に見えていました。
ただ、当時の私には引っかかりがありました。社長はおろか、取締役クラスとも、直接顔を合わせるのは年に2~3回。事業について議論を交わす機会など、当然ありません。経営の現場は、いつもガラスの向こう側にありました。
「もっと成長フェーズの会社で、経営層に近い距離で、自分の力を試したい」
そう強く思い、私はレイスグループへの転職を決めました。
入社して間もなく、驚きの日々が待っていました。
3か月も経たないうちに、役員直下の部署で、業務改善プロジェクトの管理・推進を任されました。今では、週に何度も経営陣と議論を交わす日々です。経営者の判断基準、事業構想、優先順位の付け方――かつてガラスの向こう側だった景色が、いまは隣で動いている。「経営とは何たるか」を、肌で学んでいる感覚があります。
カルチャーの違いも、また興味深いものでした。
レイスでは、新事業が毎年のように立ち上がり、毎年数百名単位で人員が拡大しています。そして、毎日のように既存事業や制度の改善が進みます。その推進力の源泉は、現場の声でした。社員からの提言で立ち上がるプロジェクトが、本当に多い。しかも、若手の提案だからといって軽く扱われることはなく、是々非々で判断される。 前職にはなかった文化です。
レイスに来て、もう一つ大きく変わったのが、任せられる領域の広さです。前職では、「人事領域の検討はAさん」「福利厚生に関してはBさん」と、役割の境界線が、はっきり引かれていました。
しかし、レイスグループにそのような線引きはありません。 例えば、いま私が同時に動かしているプロジェクトは、全社研修の企画、全社表彰式の統括、そして卵子凍結の費用補助制度の導入。それぞれ全く異なる領域です。
どれも簡単な業務ではありません。 人事制度の知識、イベント運営のノウハウ、社員のニーズへの想像力。多様な分野について、自分の知見を一つひとつ深めていく必要があります。ただ、苦労以上に、面白い。 自分の意欲一つで、これだけ違う切り口から会社の成長に貢献できる――大企業の一部門にいた頃の私には、想像もできなかった働き方です。ガラスの向こう側を眺めていたあの頃には、決して手に入らなかった景色を、いま私は見ることができています。